本文へスキップ
トレンド・議論出典:HIPAA Journal

米医療分野の大規模データ侵害、被害者数が急増—2026年版統計

笹尾 祐太朗の写真監修 笹尾 祐太朗執筆 漏洩ウォッチ編集部 公開 ・ 更新

SUMMARY

HIPAA Journalが公開したまとめによると、2009年以降の米医療データ侵害は増加傾向にあり、2026年には500人以上に影響した大規模侵害が年間772件に達した。特に2023年〜2025年にかけて“メガ侵害”(100万人超)が相次ぎ、2024年のChange Healthcareでは約1億9270万人が影響を受けたと報告されている。OCRの報告遅延や調査のバックログも指摘されている。

HIPAA Journalは、米保健福祉省(HHS)OCRが公開するデータを集計し、2009年10月21日から2026年8月25日までの大規模(500人以上)医療データ侵害の統計を公表している。記事は2026年10月15日に更新され、OCRのデータ(2026年10月10日時点)に基づくと、2026年は772件の大規模侵害が報告された年であるとまとめている。

統計は近年の傾向として、2018〜2021年にかけて侵害件数が倍増した点と、2020年以降は特に「被害者数」の急増が目立つ点を指摘する。例として、2024年のChange Healthcareのランサムウェア攻撃では1億9270万人が影響を受け、これはこれまでの過去最大記録を大きく上回る数字である。また2025年にもConduent Business Servicesで約6222万件、Aflacで約1400万件など大規模な被害が続いた。

原因別では、過去には紛失・盗難や誤配送などの事例が多かったが、近年はハッキングやIT関連インシデントが主流となっている。OCRの集計では、2018年〜2023年でハッキング関連の増加が顕著であり、2023年時点で約79.7%がハッキングによるものとされる。記事はまた、小規模(500未満)の報告も増加しており、2024年の小規模事案は74,299件と報告されている点に触れている。

OCRには大規模侵害すべての調査義務があるが、報告件数の増加に対して調査のバックログが拡大していること、さらに予算が横ばいであることから追加の資金が必要だとする記述がある。記事はまた、2025年末の長期に及ぶ米政府機関の一時停止(シャットダウン)がOCRのデータ公開遅延に影響を与えた可能性があると報告している。

これらの統計は常に更新されており、記事はOCRのデータポータルの更新遅延がある年(特に2026年)について注意を促している。統計や表は毎年更新される一方で、月次での差分や調査中の件数も含めて変動するため、最新の詳細は原典のOCRデータおよびHIPAA Journalのページを確認するよう案内している。

  • #医療データ漏洩
  • #ランサムウェア
  • #OCR
  • #メガ侵害

出典

HIPAA Journal — https://www.hipaajournal.com/healthcare-data-breach-statistics/

この記事は出典元の内容を日本語で要約したものです。内容の正確性は出典元をご確認ください。最終更新:2026年10月20日

執筆・監修

笹尾 祐太朗の写真

監修笹尾 祐太朗株式会社メディアリープ 代表取締役

株式会社メディアリープ代表。Web広告とWebメディアの両側で2013年から実務に従事し、2025年5月に創業。

監修範囲:一次情報(公式発表・公的機関の発表)との突き合わせ、表現が事実の範囲を超えていないか、出典表記の確認。最終確認日:

執筆:漏洩ウォッチ編集部(AIによる下書きを編集部が出典と照合して作成)・監修者のプロフィール・訂正の依頼

関連ニュース

← ニュース一覧に戻る

LIVE